( ! ) Notice: Undefined index: HTTPS in /home/users/2/39938676/web/yamagata_mobile/story/gobo.html on line 30
Call Stack
#TimeMemoryFunctionLocation
10.0006227072{main}( ).../gobo.html:0

( ! ) Notice: Undefined index: HTTP_REFERER in /home/users/2/39938676/web/yamagata_mobile/story/gobo.html on line 35
Call Stack
#TimeMemoryFunctionLocation
10.0006227072{main}( ).../gobo.html:0

『牛蒡と人参と大根』

 牛蒡と人参と大根で、ある日、旅さ行ったんど。 んで、あるどごさ泊まって、宿の爺さんが、
「風呂さ入っておくやい」
っていうもんだがら、お前入って来い、そなた入って来いて、
「まず、人参、先入って来い」
「ほだが」
なて、人参、先一番に行ったけずも。ほうして、風呂さ行って、 なかなか熱いげんど、水、どっから汲んで埋めるもんだが水 さっぱり見当だんねし、大きい音立てて聞いてるのもと思って、 人参は熱いのを我慢して、じゃぶっと入ってはぁ、 わらわら上がって来た。
「いやいやええ湯だった、まず。次は牛蒡入って来い、まず」
 牛蒡、
「ほだが、おれ先入ってくんべ。大根、おれ先に入ってくんぞはぁ」
 ほして牛蒡は風呂場さ行って、風呂さ入ったど思ったらば、 いや、熱くて入らんにぇ。
「いや、人参、入んねで、ちとあちこち拭いできて、 赤くなってきたんだな、こりゃ」
 ほうして、牛蒡、入りもしねで、そのまま帰って来て、
「いや、ええお湯だった、ええお湯だった。大根入って来い」
「ほだが、ほんじゃ、おれ最後に入れでもらうがはぁ」
なて大根入りに行った。
 ほうして行ったらば、煮立つみでに熱いお湯だったもんだがら、
「ははぁ、こりゃ、人参も牛蒡も入ったふりして、 さっぱり入んねがったな。はて、風呂釜近くだもの、 探せば水あんべした」
て、ちょうど戸開けて見だれば、ちっちゃこい川流っでだ。
そっから水汲んできて、 ええ塩梅に埋めで、ゆっくり大根は入って、頭のてっぺんから足の先まで、 きれいに洗ってきたけど。
 ほだから、人参は熱いお湯さちょこっと入ったばりで赤ぐなって、 牛蒡は、入ったふりして入んねで、 大根はゆっくり入ったばきれいになったんど。
最初は牛蒡ど同じような色であったげんど、人参も大根も、 それがらそういう風に色が変わってきたんだど。
どーびんと。



やまがたinfoカテゴリ
山形弁の昔話
おすすめサイト
山形infoモバイルTOPへ


サイトについて
お問合せ


(C)やまがたinfo
やまがたinfo PC版はこちら